「Happy+=ハッピープラス」No.46

紅葉(もみじ)狩り

 紅葉(こうよう)という落葉広葉樹が落葉する前に色を変える現象を表す言葉があります。紅葉は、秋に色が変わるさまざまな植物に対して当てはまる言葉として使用され、野山に出かけて紅葉を愛でることを「紅葉(もみじ)狩り」と表現します。今回は、季節のイベントとして定着してきた「紅葉狩り」について、いつからどのように広まっていったか紹介します。

 「紅葉狩り」は、紅葉を鑑賞するだけでなく、紅葉した葉を拾い集めて楽しむ様子を例えたことが「狩り」になった理由とされています。平安時代から貴族の楽しみだった紅葉狩りは、落葉樹が観賞用として庭園に植えられることが少なかった為、山に足を運ぶ必要があり、色づいた紅葉をまもなく冬が訪れるもの悲しさや、散りゆく葉に自分自身の姿を重ねて無常を感じさせるものだったようで万葉集にも歌われています。そのため、紅葉を本格的に楽しむようになるのは、京都の名所案内本「都名勝図会」が刊行された江戸時代後期とされており、現在の紅葉狩りと同じく葉色が黄色からオレンジ、そして赤に色を変える落葉樹の下で、敷物を敷いて弁当や酒を堪能して楽しむスタイルになったようです。

 美しい紅葉が見られる落葉は、秋になり朝の気温が6~7℃になる頃に葉の色が変わり始めます。従って、紅葉のシーズンは寒い地域から南下していきます。今年は、猛暑の影響で紅葉のシーズンが全国的に遅くなる可能性が予測されます。また、日中の暑さや日照時間が長いことで、葉色が一部変色し、鮮やかな紅葉となる前に葉が枯れてしまう可能性もあるようです。この秋行きたい紅葉スポットの見頃情報は早めにご確認ください。

 全国各地に紅葉狩りの名所がありますが、山や渓谷に行かれる場合には、登山やハイキングと同じ服装が適しています。秋でも標高が高い場所は、気温が低いため、ウール素材の長袖シャツやフリースなどの厚手の服を着用することも大切です。勿論、足もとの環境も大切です。落葉した葉の上を歩く際は、滑り易く転倒の危険性も伴います。是非、歩きやすい靴の選択や履き方に注意して、秋の絶景を満喫しては如何でしょうか。

足のナースステーション 虹の架け橋 綱 あけみ

監修:足のナースステーショングループ

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