「Happy+=ハッピープラス」 No49

「雪だるまとしもやけ」

 二月は「初春」と呼ばれ、朝晩の冷え込みが厳しく雪が積もるまだ春浅い季節です。雪が降ると真っ白に輝く銀世界を見て、子どもの頃に胸踊らせながら雪だるまを作ったことを思い出します。道端に並んだ雪だるまを見ると微笑ましく、今回は雪だるまについて調べてみました。

 最も古い記録は、江戸時代の浮世絵に単一の形状で作られた達磨型の巨大な雪だるまが描かれています。だるまの形は禅宗の僧侶である達磨が座禅をしている姿を象っており、七転び八起きの精神を象徴する縁起物として知られています。人々の幸福や豊作を願う存在として親しまれ、雪だるまを作る行為自体が遊び以上の意味を持って現在も継承されています。このような雪だるまに込められた思いを知ると、改めて作り楽しむのも素敵だなと思います。

 冬場になり手足のしもやけで悩む方が増えており予防と対処方法をお伝えします。
 しもやけは医学的には「凍瘡」といい急激な温度差の刺激により血流障害が起こり、皮膚が赤や赤紫色に腫れ、痒みや痛みなどの症状が出る疾患です。温熱刺激により痒みが強くなりひどい場合は水疱や潰瘍ができます。手足の先、耳たぶ、鼻先、頬などの体の末端部分に生じやすいのが特徴です。寒い中に雪だるまを作っていると、しもやけになる可能性もあります。

予防

・手袋、靴下、マフラー、帽子、耳当て、カイロなどで防寒する。
・汗や水などで濡れた衣服を長時間着用しない。
・ヒールが高い靴、足先が細い窮屈な靴も血流を悪くするので避ける。
・入浴はシャワーだけでなく湯船に浸かり末端までしっかりと温める。
・保湿剤で保湿しマッサージをする。
・血流をよくするビタミンEを含む食品をとる。
(かぼちゃ、アボガド、アーモンド、落花生などの種実類、しそ、ツナ缶など)

対処方法

・血流促進効果のあるビタミンEが含まれた軟膏を塗る。
・患部をやさしくマッサージする。
・症状がひどい時は、皮膚科に受診し抗炎症作用のある軟膏やステロイドの塗り薬を使用し治療も必要です。

引用 歌川 広景「江戸名所道戯尽 御蔵前の雪」平安6年(1859年)
   国立国会図書館所蔵 出展 国立図書館ウェブサイト
   (https://dl.ndl.go.jp/pid/1308282/1/1)

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