「長寿」
令和7年1月に厚生労働省から発表された国内最高齢者は、岐阜県土岐市の115歳女性です。その方の長寿の秘訣は歩くことで、70歳で御嶽山に登る活動力と、好きな生野菜と果物をオリジナルジュースにして愛飲することのようです。また世界最高齢は、フランスの122歳女性の記録が残っています。この方も活動的で、85歳からフェンシングを始め100歳まで自転車に乗り114歳まで歩かれており、1週間に1㎏のチョコレートを好んで食べていたようです。
健康にいい食べ物を食べる事や、健康を考えて運動習慣をつけている方もいらっしゃると思います。常に向上心を忘れず前向きに、好きなことを我慢せず活き活きと生きること、そして、やはり「歩くこと」は長寿の秘訣と感じました。長く生き抜いてきた方々から学ぶことも非常に勉強になります。
大正13年生まれの祖母は96歳で他界しました。若い頃は戦争を経験し、朝から晩まで娘たちを背負い織物工場で働き、気を張って生活をしていた話をよく聞いていました。
忙しい親世代に代わり孫守りをしていた祖母は、私たちをいろいろな場所に歩いて連れて行ってくれました。祖母の草履の足音と腰につけた巾着袋についた鈴の音は、迷子にならないように孫たちに居場所を知らせてくれていました。路地に露店が並ぶと、団子とお好み焼き、チューイングガムを折り畳みのカートの中に買い入れて持ち帰り、「仲良くたべよな」と私たちに食べさせてくれました。また、若くして亡くなった長男を想い、庭で育てた小菊を新聞紙に包み、毎週2Km先にある墓までお供えに行く小さな祖母の後ろ姿を見つけては、よく一緒について行ったものです。そんな、家族思いで愛嬌のある祖母を誇りに思い、育てられた孫たちは、今でも祖母のことが大好きです。
祖母が他界して二年が経ち、母も還暦を迎えました。還暦祝いに京都に出かけた日の天候は生憎の雨降りで、母の年季の入った靴もビショビショに濡れ、楽に歩けるように「この靴※」をプレゼントしました。また、大好きな京都のお寺参りにお揃いの靴を履いて出かけたいと思います。それまで元気に長生き出来るよう、自分の足で歩いて過ごしてもらいたいと思います。
※この靴は、「足に優しく、人に優しい」靴づくりにこだわった靴工房Legendと足のナースステーションのコラボ商品です。特徴は、足を守るシートベルトをヒントに三点で支えるホールド感と足上がりを強化しました。また、足病医学に基づくオーダーメードインソールをカスタマイズすることができ、オンリーワンの履き心地を感じて、更に幸せを紡ぎ歩き続けて欲しいという願いから誕生した。
足のナースステーション歩っとLife 長利麻衣子
監修:足のナースステーショングループ

