「しあわせ風鈴」
祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)の参道を飾る「しあわせ風鈴」は、巫女がデザインした狐や金魚などの絵柄が描かれており、絵馬のように願い事を短冊に書き、「風鈴の音色と共に願いが届きます様に」と願い奉納されています。この時期、その涼しげな音色は神社の境内に響き渡り、凜とした趣のある景色に音を添えて楽しむことができます。
もともと風鈴の歴史は古く、約2000年前の中国で竹林に吊り下げて音の鳴り方で吉凶を占う「占風鐸」と呼ばれる道具が起源となっています。それを僧侶が日本に持ち帰り、寺の仏堂や塔の四隅にかける「風鐸」という青銅で出来た鐘のようなものを吊るし、「ガランガラン」という鈍い音に魔除けの効果と、その音が聞こえる範囲は、災いが起こらないと信じられており、平安時代には貴族が魔除けとして軒下に吊るし、「風鈴」と呼ばれるようになったようです。風鈴の素材は、鉄や銅から江戸時代にはガラス製が主流となり、魔除けのために飾られていた風鈴が、この頃から暑い夏に涼しげな音を楽しむ道具として親しまれています。
その風鈴の音色には以下の効果があります。
①癒し効果:1/fゆらぎは脳波をα波に導きリラックスできる。
②清涼効果:風鈴の音を聞くと脳が「風が吹いて涼しい」と判断し 体温が2~3℃下がる。
③魔除け・浄化効果:ネガティブなエネルギーを払い、空間を浄化する。
風鈴の鈴の音は、夏の暑さを和らげるだけでなく、心を癒しリラックス効果も得られます。
是非、佐賀の祐徳稲荷神社に足を運んだ際には、「しあわせ風鈴」の涼しげな風鈴の音色に癒やされて、それぞれの思いを願い、夏の思い出を刻んでみては如何でしょうか。皆様の足もとからのしあわせを願いお待ちしております。
足のナースステーション一歩 北島 民恵
監修:足のナースステーショングループ

