振り返って考えること

振り返って考えること 北島 民恵

3年程前、病院透析センターに入職して、重症下肢虚血の患者の小さい傷から潰瘍・壊疽を経験し、自分の知識があれば…と思い、そこからフットへの道を歩くことになりました。一人で、近隣の学会に参加し、下肢救済に挑む人が多いことや、同じ思いをしている人がいる事などを肌で感じパワーや勇気をもらっていました。しかし、通常勤務の中でフットの知識を得るのは難しく限界も感じていました。そんな中、佐賀での下肢救済学会の時、キャリアアップ講座の資料に目が留まりました。『行きたい』日程や金額面、年齢面でも不安はありましたが、やってみたい気持ちが勝りました。
講座が始まり、独立に向けた授業に、危機感・不安感を覚えながらも、様々な分野で活動されている先生方の授業は、引き込まれるものがありました。すべてにミッションとビジョンが必要であり、自分の理念・志が大切であると学びました。
先生方を見ていたら、ブレない気持ち、熱い思いも必要と思います。フットケアを専門に学び、素晴らしい先生方と出会い、また、同期の4人の仲間と知り合えた事は、私の人生においてかけがえのない大切なことでした。同じ下肢救済という思いのある人やその環境に身を置くことで、自分自身のパワーに繋がっています。今後も下肢救済のための活動に身を置きたいと思います。

振り返って考えること 綱 あけみ

今回、フットケアに特化した看護師のキャリアアップ養成講座の「透析看護」の講師を務めました。キャリアアップ養成講座の内容を伺っているうちに「自分も受講してみたい」と思い受講を決意し参加して、同じ目標(興味、夢)を持つ仲間が真剣な面持ちで自身の講義を受講してくれ安心しました。
疾病の成り立ち、フットケアに関する講義・実技(バイオメカニクス・特殊技術:BSスパンゲ)、接遇、メンタルケア、税理関係、在宅・訪問看護、ブランディング、経営など多種多様な内容で独立に向けての従である学びがあり、どの講師陣も熱意ある講義で受講生が理解しやすい講義に感謝しています。
臨地実習で患者(利用)者様より「ありがとうございます。大変でしたね」等と声をかけて頂き、「こちらこそありがとうございます」と感謝の気持ちでいっぱいです。
この臨地実習で改めて、フットケアに特化した看護師は必要であると痛感致しました。また、フットケアは必要なものであると再認識し、今後の看護人生を歩む道として「足は大切」「あたりまえに歩けることの幸せ」について1人でも多くの方に伝えたいと独立の意思を固めました。

振り返って考えること 西山 八重子

今年の1月から始まった「キャリアアップ講座」でしたが、この7か月間は私自身のこれからの人生を存分に考えさせられる時間でした。
私は、現在フットケア指導士2年目です。フットケアの知識や技術を指導してくださる先輩や切磋琢磨し合える同志が身近におらず、このままでは名ばかりのフットケア指導士になってしまうと思っていた時期であり、また独立看護師として活動することに興味があったこともあり、この講座を受講することにしました。
実際に受講をしてみて、初日から講師の先生方が教えてくださる内容がわからず、不安を憶えました。足の解剖生理学、ボディメカニクス、足病変の病態や看護ケアの知識をもとにフィジカルアセスメントを行い、看護を施し、その結果を振り返り考える。この当たり前のことがとても難しく、フットケアに携わる者としての必要な知識が絶対的に不足していることを痛感しました。でもそれは、自分自身の弱点を知ることができ、対策を考えることが出来ました。独立看護師として、起業するということのノウハウも同時に学ぶことができました。
夢を現実に変えるにはこれからどんなことをしなければならないのか、人生の道標になったと思います。