カウンセリングで最も大切な事
人はどのような困難な状況であっても、自分の潜在力を発揮し最終的に自身が困難な状況を乗り越えることが出来る存在であると信じることである。
患者のそばに寄り添い、成長する過程を見守り、時に苦悩をわかちあう存在が必要である。
困難な状況を変える事は出来ないが、患者自身がその意味を問い直し、新しい意味を見出しことが出来れば状況を乗り越えられる可能性は高い。
現在、カウンセリングの領域では聴き手に望まれる態度として、共感的態度が勧められています。共感的態度とは、相手が表現した言葉や感情に共感し、ありのままをの理解を深めようとする態度である。
゛ありのまま”とは、聴き手の解釈や分析を加えないという意味です。たとえば患者が「~が苦しい」と話した時「~が苦しいのですね」と共感的な姿勢で言葉を返すことがありますが・・・
注意しなければならないのは、相手が話した言葉を受けて、医療者がそのままの言葉を返せば共感になると考えることである。
実際に共感することは難しい。
共感する為には、その時々の状況で医療者自身が自分の心を使って相手の体験を理解しようと努力し、自分の言葉と表現力を使って相手に返すという訓練が必要であろう・・・
今週の学習は2010年発刊の臨床透析からの一文です。
今週は、足の辛い症状についてお聞きすることがあり、久しぶりに見直してみました。
改めて見直す機会を頂き感謝しています。