「Happy+=ハッピープラス」 No40

「柏餅の秘話」

端午の節句は、男の子の健康と成長を願う日本の伝統的な行事です。そのお祝いに欠かせないのが、立身出世を願う鯉のぼりや五月人形、そして厄払いの意味で食する粽(ちまき)や幸運の象徴とされる柏餅などがあります。今回は、柏餅がなぜ幸運の象徴とされているのか、また語り継がれる歴史について調べてみました。

古くから柏は神聖な木とされており、柏の葉は秋に枯れてから春に新芽が育つまで古い葉が落ちないことから幸運の象徴として、新芽を子どもそして古い葉を親に見立て「家系が絶えない」「子孫繁栄」と結びつけられています。更に、江戸時代は貴族から武家に勢力の中心が移り、「菖蒲(しょうぶ)」の音が、武を重んじる「尚武(しょうぶ)」と同じことから、「端午の節句」は「尚武の節句」として武家の間で祝われるようになりました。「尚武の節句」は、武家の跡継ぎとして生まれた男の子が健やかに成長していくことを祈る重要な行事に位置づけられ、柏の葉の形を柏手に見立て縁起を担ぐ意味で柏餅を端午の節句に食べるようになりました。

また、柏の葉で包む目的は、

①殺菌作用:柏の葉には「オイゲノール」という殺菌作用がある 
②保湿作用:餅の乾燥を防ぐ作用がある
③香り:餅を包んで蒸すことで豊かな香りが移り独特の風味が出る 
④食べやすさ:葉で包まれ手を汚さずに気軽に食べられる 

この様な事からも、子どもが口にする食べ物に対する衛生面の配慮や健康を願う親心が伺えるようです。

いつの時代も、子どもの成長に関する親の思いは変わりなく、「目の中に入れても痛くない」愛情に育まれています。私たち足のナースステーショングループも、未来を歩む子ども達の土台力を足もとから支え邁進して行きたいと思います。

足のナースステーション一歩 北島 民恵
監修:足のナースステーショングループ

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