「Happy+=ハッピープラス」No.56

「ひまわりの約束」

精神科医の父から生前に教えられた仕事上の指針は、「仕事は、真剣に、緊張感を持ってすること。」「目標は、その人が自分の手から離れ、自分で生きていく力を身につけること。」「常に新しいことを吸収し自分をブラッシュアップすること。」「不安な感情は横に置いて、目的本位で行動すること。」「女性も経済的(職業的)、精神的自立をすること。」でした。

向日葵を見ると、父が癌で闘病していた最中に流れていた奏基博の歌「ひまわりの約束」が回想します。また、この時期になると最期に父が仕事に対する姿勢を見せて伝えてくれた事を思い返し、今の自分はその父との約束を守れているだろうか?と仕事への姿勢を見つめ直しています。

他界する二日前まで、震える手で患者さんが転院できるように紹介状を書いていた姿から、仕事には最後までやり遂げる信念がなければならないと学びました。患者さんにも優しく、幼い頃から家に帰えると患者さんと集まって談笑し、一緒に畑で野菜や果物を収穫し、冬にはストーブで焼いた焼き芋を「これが心には効くよ」とお渡ししていました。葬儀の日には沢山の患者さんとご家族もご参列くださりました。亡くなって何年も経ちますが「おかげ様で元気に過ごせています。先生に会いたいです。」と偲び参集される方々の中に、父の存在が生きていると感じます。私も皆様の心に寄り添い、心に生きる仕事がしたい。

今年の大雨の災害では、私の住む福岡県宗像市周辺でも甚大な被害がありました。いつも通る道が封鎖され、警察の方々が川に流された方を暑い中に川の中で捜索されている姿を見て、私には今何ができるのだろうかと考えました。車で迂回した道を進むと、大雨に打たれてしなだれている向日葵の群生を見つけました。その中に、数本上を向いて青空に向かい凛と咲いている向日葵を見つけ、思わず写真を撮りました。その向日葵を見ていると、「がんばれよ」と父に言われているように感じました。

秦基博の「ひまわりの約束」の最後の歌詞は、「ひまわりのようなまっすぐなその優しさを温もりを全部これからは僕も届けていきたい。本当の幸せの意味を見つけたから。」と結びます。

災害や家族の病気、そして別れを経験すると、日常が戻り元気に過ごせていることが何よりの幸せなのだと改めて気づかされます。父から学んだ仕事への姿勢を思い出し、皆様の心に生きる優しさと温もりあるフットケアをお届けしていくことが、今の私にできる父との約束であり継承すべき父の指針だと改めて思いました。

足のナースステーション 癒 竹藤 五月
監修:足のナースステーショングループ

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